介護事務の仕事をしていて良かったこと

介護事務の仕事をしていて良かったことは、私がこの仕事を始めた頃には予想もしていなかった事でした。どちらかというと避けて通りたかったことが、今では楽しみになっています。

 

というのも、私は元々介護の世界に興味はあったものの、利用者と直接接するのではなく事務職としていわば縁の下の力持ちのような存在でありたいと思っていました。正直身体介護や家事援助をする自信がありませんでした。利用者とは少し離れたところで介護職員やケアマネジャーの役に立てたらいいなと思っていました。

 

実際、在宅支援センターで介護事務として働き出してから、利用者の身体に触れたり介護をしたことはありません。しかし、電話というツールを使って利用者と直接話をする機会が多く、結局は高齢者の心のお世話をすることとなったのです。

 

仕事を始めた頃は、事務所の電話が鳴るたびに「どなたからかな、、、?」と不安の中で受話器を取っていました。まずは、相手の名前を正確に聞き取ることからでした。同じ方から何度か電話で話しているうちに、その方の性格や考えていること、伝えようとしていることが理解できるようになりました。

 

それに慣れるまでは、介護事務なのだから介護報酬請求業務だけをしていたいと思ったものでした。しかし、利用者(主に高齢者)からの電話で話をしているうちに相手から「あなたに相談したいことがあるんです。」と、言われいつしか「良き理解者」と言われるようになりました。

 

もちろん、相談の内容にもよりますがケアマネージャーの指示を仰がなければならない時は、そっとケアマネージャーに相談し折り返し電話をすることもあります。多くの利用者は「誰にも言えなくて、、、。」と、お嫁さんや近所の方の愚痴をちょっと聞いてほしいと頼ってきます。

 

そんな時は時間が許す限り利用者の気持ちに寄り添い、温かく見守るようにしています。ケアマネージャーから、「あなたがいるから、あの利用者さんと円滑にコミュニケーションが取れるわ。ありがとう。」と言われることもあり、本当に介護事務をしていて良かったと思います。